JCD AID 能登半島地震への支援 2024/6/9


JCD AID (ジェーシーディーエイド)

JCD日本商環境デザイン協会は、各地で起こる災害に対して積極的に支援を行うべく、JCD AIDを立上げました。JCDの正会員、賛助会員から義援金を募り、それを理事長と各支部の支部長の判断のもと、適切な支援を、適切な場所に行っていく活動です。2024年1月1日に起こった能登半島地震への支援を始めております。以下の報告は、JCD北陸支部の木村支部長の支援活動の報告となります。ここにJCDの義援金が活用されております。

2024年6月9日支援活動

日 付2024年6月9日
場 所輪島市の被災地へ
内 容被災地輪島市への支援活動
担当者北陸支部/木村嘉秀支部長

輪島市へ支援物資を届けに行って来ました。今回はJCD理事会より折原副理事長と藤坂中国支部長にも来ていただきましてJCD北陸メンバーやその社員さんも含めて8名で届けてきました。ハイエース1台分の支援物資(飲料水・ロールペーパー・ティッシュペーパー・カップ麺類・即席ごはん等)をJCD AIDの義援金より購入させて頂きました。

輪島の石休場地区で地域の自治的活動をされておられる方のお宅に届けてきました。そこから十分に支援が行き届いていないお宅などに仲間で協力して配っておられます。私達が到着したときにはすでに皆さんが集まって居られました。水道の復旧、公費解体、支援物資の充足、様々な事が進んでいない事をお話しして頂きました。

2月、3月の頃は「皆で力を合わせて頑張ろう!」という活気とか元気が伝わってきましたが昨日の皆さんからは「疲れ」を感じました。震災が起きて五カ月が経ちます。なかなか進まない復旧に苛立ちや疲れが出てきているのでしょう。

お昼は営業を再開した飲食店で皆で昼食を頂きました。同じ部屋にはお子様連れや家族連れのグループが楽しそうに食べておられます。ここに居ると日常が戻ったかの様に感じます。しかし一歩外にでると災害時のままの風景が広がります。

日曜日に訪れたからか、街で子供達の姿をたくさん見かけました。お父さん・お母さんと瓦礫の散乱している中を散歩している小さな子。ガタガタの道を自転車に乗って移動している中学生二人組。隆起して海底から盛り上がった岩の上で釣りをしている兄弟。

私達の様な外部の人間から見たらこの被災してボロボロの街は非日常な風景です。

しかしここに住んでいる人々からすると、すでにこの景色が日常になっているんだと感じました。

全く復旧の進んでいないこの街の姿をみて、子供達はどう感じるんだろう。

先週の頭に、「火事が起きた輪島朝市地区の公費解体が始まった」というネット記事を見ました。とうとう始まった!と嬉しく思いましたが、行ってみるとミニユンボが2台ぽつんとあるだけ。99%は1月1日の震災以来全く変わっていません。復旧が進んでいると思わせるような報道のありかたに疑問を感じます。

今回は営業を再開された酒屋さんで地酒なども購入しました。床が歪み、扉がずれて冷気の漏れる冷蔵庫でなんとか営業されておられます。あの大きな地震を生き残った酒瓶もあります。この街で商売を続ける難しさのお話も聞かせて頂きました。

私が輪島に足を踏み入れるのは一か月ぶりです。少しは変わってきているかと期待していました。多少の道の整備と、仮設住宅の設置は進んでいる感じはありましたが正直、復旧の遅さに驚きます。私達に何か出来る事はないかと考えますが、今は支援物資を届けるくらいしか思いつきません。しかし、地元の方々からは「他の地域からこうやって支援に来て頂くと元気が貰える」と言って頂けます。やはりまだまだ個人的な支援を続けていきたいと思います。そして、長期的な視点でJCDとして何かできないか?も考えていけたらと思います。

輪島で一番大きな被害があったのが朝市通りです。個人商店が並ぶエリアが地震と火事の被害にあいました。数年単位の話になると思いますがJCDらしい関わり方・寄り添い方が出来ればと感じます。


2024/06/14  | JCD AID,News,お知らせ